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Kenpoku Films けんぽくフィルム

はじめに

ジャパンワールド映画祭・芸術祭は国際映画祭です。世界の多様性を映画を通じて愛でるフェスティバルとしてスタート。現在は東京、茨城、長野の3都県で開催する「旅する映画祭」まで成長しました。
 

旅する映画祭・芸術祭

日本各地には様々な伝統や文化や風習などがあります。それもまた日本の多様な文化・多様性と捉えています。ジャパンワールド映画祭・芸術祭は、日本各地の地域の魅力を発見、または再発見する場としてご来場者さまに楽しんでいただいております。日本には少子高齢化、人口減少、地方の農村や里山の衰退が急速に進んでいます。そんな時代だからこそアートを通じて各地域の魅力を再発見しようというメッセージがあります。

各映画祭の会場に地元の魅力を紹介する飲食や雑貨のブースを出店しています。映画上映に合間には芸術プログラムがあり、地域のお囃子、花生けなどの出し物があります。地域に住む皆様がまずは参加型になって、主体的に楽しめることがジャパンワールド映画祭・芸術祭のコンセプトです。地域の方が楽しめなければ、外から人を呼び込むことは困難だからです。
  

KENPOKU FILMSとは

そして2022年度より、茨城県では地域住民が映画作りを自ら行うという企画「映画作りワークショップ」がスタート。世界各国の魅力あふれる作品を観るだけではもったいない!自分たちも作って大画面で上映しよう!という遊び心と冒険心から生まれた企画です。毎年、茨城では映画作りワークショップを1ヶ月間毎週末、計4回実施しています。
 

ワークショップの中では簡単な脚本・シナリオ構成の基礎を講師が教えます。シナリオ構成や脚本の書き方を学ぶということは、自分を見つめる作業と同じことです。それもまた映画祭のテーマにある多様性を発見、再発見することに似ています。自分の内面を掘り下げることで新たな発見や気づきがあるからです。ワークショップの参加者は定員が15名。15作品が生まれます。その作品たちの中から映画化する作品を1本講師が選定します。その選ばれた作品を参加者全員でブラシュアップして1つの完成されたストーリーへと仕上げます。

ワークショップの後には、キャスティングをし、配役をプロの俳優に依頼します。そして撮影場所となるロケ地を参加者の協力のもとロケハンとロケ選定へと進みます。


必要な小物や衣装はどうするか?ありものを活かせるか?映画作りは必ずしもお金をかけずとも実際に地元にある資材や人脈で揃えられるものが数多くあります。撮影現場ではカメラの構図や照明や録音などを参加者たちと講師が共有し、チーム一丸となって行います。約2~3日の撮影を終えてプログラムは終了です。
  

後は講師が映画の編集から映画ポスターのデザインまで仕上げていきます。そして完成した映画はジャパンワールド映画祭・芸術祭の3都県で特別上映されます。地域のPRにもつながる映画作りを楽しみながら今後も進めていきたいと思っています。
 

Kenpoku Filmsの活動日誌はこちら