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2022 常陸大宮市・グランプリ発表

2022年度のジャパンワールド映画祭・常陸大宮は前年に比べ爆発的に成長し、多くの来場者様に恵まれました。
多くの方々に映画・アート・里山・地域の多様性や魅力を感じていただけて嬉しく思っています。

豪華エンタメ・イベント

本年度の映画祭では、地域と世界を「多様性」という共通言語でつなげたいという想いで、地域の特色を芸術分野で発信したいと考えました。
常陸大宮市といえば茨城県の北部。この自然に恵まれた山間部は日本を支えるほどの規模の林業で栄た町です。その林業を象徴する、木工ワークショップや、丸太切り競争(木こりレース)で会場は湧きました!

さらに、栃木県境にある有名な鷲子神社(とりのこ)で知られるこの地で鷲子お囃子保存会を運営し、伝統古典芸能の継承を続ける保存会のメンバーによりお囃子パフォーマンス!
お祭りがなければなかなか見ることのないレアなパフォーマンスを間近で体感できる特別な時間を会場全体で共有し、常陸大宮の空気を感じていただけました。

さらに常陸大宮市は「枝物」の町としても有名!その枝物は花道・生花といった日本独特の美を象徴する繊細なアートとして根付いています。地域の小瀬高校の協力により「はないけバトル」で会場はさらに盛り上がりました!

地元の魅了を食で感じてもらう出店ブースの数々も完売が続出!芸術と食文化がこれほどまでにつながったことに感動を覚えました!

 


受賞結果の発表・事件発生!?

本年度から審査員が選ぶ「最優秀作品賞」(賞金10万円)と観客が純粋に良いと思った作品に投票する「観客賞」の2つの賞をコンペ部門では競い合うことになりました。
審査員には小田野元区長の佐藤誠さん、常陸大宮市でお囃子という伝統芸能の保存や山車(だし)の再生に力を注いでいます。さらに茨城出身の俳優であり本年の司会者も務めてくださった渡部豪太さん。この文化・アートを愛する2名が審査員として作品一つ一つを丁寧に視聴。

そして映画祭2日目の授賞式で観客賞を受賞したのは、韓国の映画、チョン・ジニュン監督の作品 「ミヌとりえ」!
なんと偶然にも本映画祭に出席しご登壇いただいた監督にまさかのグランプリ!コンペ部門20作品は本映画祭に寄せられた100作品から選ばれたよりすぐり!その中からの観客賞です。
会場が沸く中、遂に審査員による最優秀作品賞・グランプリの発表になりました!そこでまさかのハプニングが発生!?
司会の渡部豪太さんも主催者を呼び出して、急遽審査結果を確認・・・

なんと、グランプリが同点で2作品出てしまったのです!!
さらに驚くことが判明しました。その2作品は先ほど観客賞に受賞した「ミヌとりえ」ともう一つは「客観的恋愛談」でした。実はこの2作品は同じ監督によって制作された映画だったのです。
監督チョンジニュンさんがグランプリ2作品を獲得!観客賞と合わせて3冠、全部の賞を総なめしてしまいました!!!客観的恋愛談のキャストも急遽登壇!本当におめでとうございます。


2022年度 観客賞・常陸大宮市
ドラマ部門「ミヌとりえ
監督:チョンジニュン Jinrung Chun 国:韓国

リエは祖父の手紙を木村という女性へ届けるために韓国クンサン市へやってきた。 地元の青年の力で手紙の宛先の住所へと近づくのだがリエはそこで衝撃の真実を知ることになる・・・

2022年度 最優秀作品賞 グランプリ・常陸大宮市
ドラマ部門「ミヌとりえ」「客観的恋愛談」
監督:チョンジニュン Jinrung Chun 国:韓国

「客観的恋愛談」あらすじ:
在日韓国人の青年は韓国に行った時、自分の居場所をみつけたように感じた。 しかし韓国では青年は日本人として扱われるのだった。自分は一体何者なのか?自問自答が始まった…

 

監督紹介

1989年生まれ。秋田出身。在日韓国人の映画監督として国内外で活躍。文化や国境、社会を題材にした「ミヌとりえ」「客観的恋愛談」が映画祭で注目された。

Filmography・作品歴
・ Short Film “Seoul,Outside the Window”(2016) Screenwriter/Director
・ Short Film “An Alien”(2018) Dramatizer/Director
*11th Seoul International Extreme-Short Image & Film Festival
14th The Film Festival for Women’s rights
・ Short Film “Homecoming Love”(2020) Screenwriter/Director
・ Short Film “Father’s Photo of My Father ”(2021) Screenwriter/Director
・ Short Film “Minwoo and Rie”(2021) Screenwriter/Director